産休の前例がない会社で産休が取得できました!
つい数日前、出産手当金が全国健康保険協会(協会けんぽ)から振り込まれたところです!
夫のお給料が歩合制で家計が火の車だったので、こういった手当は本当にありがたいです。
出産前に勤務先の担当者(というか社長)に産休を取らせてもらえるかと聞くと「いいよ~」と軽く言ってもらえたものの、手当金申請手続きの詳細はあまり知らなさそうな様子でした。
何せこの会社の従業員は10人もおらず、過去に産休の前例がありません。
しかも社長はちょっと忘れっぽくコロコロ意見が変わることもあったため、ちゃんと手続きしてもらえるか心配・・・。
自分で情報収集しないと流れる!
と危機感を覚えたのをきっかけに、どうやったら前例がない会社で快く産休を取り、出産手当金の手続きもしてもらえるか調べに調べて考えました(笑)
従業員数が少ないor過去に産休事例がない会社にいる人
会社の担当者が産休の制度に詳しくなく、困っている人
そもそも産休とは?必要書類は?
産休とは?会社が従業員に産休をとらせるメリットは?
産休とは一般には産前産後に取れるお休みのことを指しますが、ママ従業員が休業できること以外にも大きなメリットが二つあります。
メリット1:加入中の健康保険組合から出産手当金が支払われる。
メリット2:会社および従業員の社会保険料の支払いが免除される。
手当金がもらえるケース
勤務先の健康保険に入っていて、かつ支給要件を満たしている正社員、パート、アルバイトの人。
手当金がもらえないケース
無職の人。勤務先の健康保険に入っていないアルバイトの人。すなわち国民健康保険加入者や、夫の会社の保険に入っている第3号被保険者は受給できない。

さらに詳しく:出産手当金について 全国健康保険協会(協会けんぽ)
産休(出産手当金)の申請の必要書類は?
加入中の健康保険によって多少異なりますが
基本的に産休(出産手当金)の申請に必要な書類は
- 出産手当金支給申請書
のひとつだけです。
この書類を加入中の健康保険に会社経由で送ってもらい、手続きを進めてもらうことになります。
別途母子手帳のコピーが必要となる、と書かれているサイトもありますが
これは会社が内部で出産の事実を確認するために使う書類ですので、必ずしも健康保険組合などに送付する必要はないそうです。
よって母子手帳のコピーは会社から求められた場合のみ提示すればOKです。
小さい会社にとって、従業員に産休を取得させるのは大変!
ただ、勤務先担当者には本業以外の協力を依頼することになりますし、それなりの苦労をかけてしまうことは少なからず理解してあげたほうが良いでしょう。
産休の前例がない会社ならそれは尚更で、制度の情報収集、申請手続きのための書類記入、ママ従業員が産休を取った後のポジションの穴埋めをしなければいけません。
場合によっては求人をかけなければいけないかもしれません。
産休の前例がない会社では担当者に何を伝えればいい?
ここで本題です。
私なりの見解も含まれますが、下記4点を伝えれば比較的スムーズに話が進むのではないでしょうか。
①産休の制度内容と手当金の手続き等の申請手順を説明する
②会社側のメリットも伝える
③手続きの大変さを理解していることを示す
④引継ぎはきっちりやります!という意思表示をする
それぞれ詳しく見ていきましょう。
産休の制度内容と手当金の手続き等の申請手順を説明する
そこで、社長には手続き手順を自分で全て伝えられるくらいまで情報収集を行い、書類も用意しました。
という気持ちもあるかもしれませんが、小規模な会社でスムーズに話を進めるには、こちらでできることは用意しておくのが良いのではないでしょうか。
また、自分でも制度をしかっり理解しておけば、
うやむやにされたり手続きを忘れられたりするのを防げると思います!
具体的にどこで情報を得ればよいかと言うと、
・加入している健康保険組合のホームページ(全国健康保険協会加入中の人はこちら)
です。
だいたいこの2つを見れば情報が揃います。
電話での問い合わせも受け付けていたので、私はよく利用しました!
私は全国健康保険協会(協会けんぽ)に加入しているので、このように進めました。↓
①健康保険料と厚生年金保険料の免除申請(次項で触れます)を行ってほしいことを伝える
②出産手当金を受給したいので申請に協力してほしいことを伝える
③健康保険出産手当金支給申請書を印刷し、必要事項に全て記入した1枚目と未記入の3枚目を勤務先に渡す
④健康保険出産手当金支給申請書の2枚目は医師と助産師からサインをもらった後こちらから郵送するので、その後申請手続きを行ってほしいことを伝える
会社側のメリットも伝える
前例がない会社で産休を円満に取得するには、自分が産休に入ることで会社にどんなメリットがあるかも伝えましょう。
通常、健康保険料と厚生年金保険料は会社と労働者で折半して毎月払っています。
しかし勤務先から日本年金機構に申請すれば、産休期間中は会社負担分と従業員負担分の保険料がまるまる免除されます。
その時の自分の賃金にもよりますが、金額にすると産休期間約3か月間で数万円~十数万円くらいが浮くことになります。
つまり、勤務先は産休期間中にその従業員を雇ったままにしてもコストがかからないので、会社とママ従業員の双方にメリットがあります。(少なくともプラマイゼロ)
参考:産前産後休業保険料免除制度 (日本年金機構HP)
手続きの大変さを理解していることを示す!
また、「産休の手続きは大変ですよね」と担当者に大変さを理解している姿勢を見せましょう。
上述の通り、産休にともなう各種申請手続きは勤務先担当者もしっかり理解して行ってもらう必要があったり、欠員補充をしなければいけなかったりと、付随的な仕事が色々出てきます。
また場合によっては勤務先から社労士さんに産休の申請について相談するなど結構な手間がかかるようです。(私の勤務先がそうでした)
私の場合ですが、「これは権利だ~!」と攻め気味に行くのではなく「お手数をおかけしますが・・・」という感じで控えめにお願いしました(笑)
引継ぎはキッチリやります!と意思表示する
産休に入るということは、勤務先はママ従業員が抜けた後のポジションの代替要員を手配する必要があります。
幸い私の場合は比較的早く代わりの人が見つかりましたが、職場によっては自分の業務を細分化して他の従業員に割り振っていかなければいけないかもしれません。
自分の休業中に勤務先の人たちが困らないよう、できるだけ余裕をもった引継ぎ期間を作りました。
また職場ではいわゆる中間管理職ポジションにいましたので、引継ぎ相手には「これとこれを今までやっていました」と伝えるだけでなく、相手がその仕事を理解したかどうかもフォローアップしました。
おまけ:前例がない会社でそのまま育休まで取得したい時
前例がない会社で育休までそのまま取得したい時は、下記のポイントも追加で伝えてみましょう。
会社にとっても、従業員に育休を取得させるインセンティブになりますよ!
育休期間中も健康保険料と厚生年金保険料の支払いは免除される
産休期間中と同じく、育休中も日本年金機構に申請すれば従業員負担分・会社負担分ともに社会保険料の支払いは免除されます。
会社は両立支援等助成金を受け取れる場合もある
厚生労働省のホームページに「両立支援等助成金」という制度があることが紹介されています。
関係ある部分を抜き出しておおまかに説明すると、
・会社が社員に育休を取得させた場合に、国から会社に補助金が出る
・育休中の社員の仕事を補うために代替要員を補充した場合にも補助金が出る
という制度です。※支給条件を満たした企業でないといけません。
これって会社にとっては結構なメリットなのではないでしょうか!?
厚生労働省のページを見ると、2019年度までは少なくとも実施されそうですね。
おわりに
産休は労働者の権利ですが、このご時世でもまだまだ産休を取らせることに抵抗がある人達もたくさんいます。
産休に限らず、長期休業でブランクができれば「今まで通りの働きをしてくれるのか?」と思われてしまう可能性があることはしっかり念頭に置いておくのが良いでしょう。
そういった勤務先の不安も汲み取りつつ、産休・育休を取得させれば保険料が免除されることを伝えたり、引継ぎをきっちりやる姿勢を見せてアピールしていくことが、前例がない会社で円滑に産休を取得する助けになるのではないかな、と考えます。
おまけ:産休・育休中におすすめの在宅ワークスキル・資格取得講座
ところで産休・育休中といえば、お金をまとまって休みが取れる時期。
業務で使うスキル以外にも、子育てと仕事を両立するためにいつか在宅で働けるスキルを身に付けたい!と思う方も多い模様。
そこでここからは、産休・育休中におすすめの在宅ワークスキルを2つ紹介します。
- Webライティング
- Webデザイン
育休中のおすすめ勉強スキル:Webライティング
子育てしながらできる在宅ワークの王道と言えば、やっぱりWEBライティング。
Webライティングとは、簡単に言うとインターネット上の記事を書くお仕事。
自宅で好きな時間に働ける仕事として、一番ハードルが低くポピュラーなものですね。
最初は努力が必要ですが、Webライティングの仕事を始めて初月でも1万円ちょっと稼げましたね。
クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサイトに登録すると、Webライターの仕事が結構見つかりますよ。
なおWebライティングは書面上の文章を作るのとはまた違い、ネット検索で記事が上位表示されるようSEOライティングという特殊なライティング技術が必要です。
大昔は読書感想文のコンクールで選ばれる程度の地味な作文スキルがあった私ですが(笑)、Webライティングでは同じような気持ちで書くとそれがあまり通用しません。
興味がある場合、最初は書籍などで勉強してみるといいかも。
もっと言えば、初心者の方には動画でわかりやすく、かつリーズナブルに学べるUdemy(ユーデミー)のWEBライティング講座がおすすめ。
Udemyは世界中の人が利用している学習サイトなので、安心して利用できますよ!
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育休中のおすすめ勉強スキル:Webデザイン
Webデザインとは、要はホームページ制作のこと。
仕事は同じくクラウドソーシングサイトで見つかります。
フリーでWebデザインの仕事をする場合、ホームページの設計・デザインからコーディングまでをまるっと行うケースが多いです。
Webデザインが近年急速に注目されている理由は、その報酬単価の高さにあり。
簡単な企業Webサイトの作成でで1件10万円ほどでした。
なおWebサイトというのはIllustrator(イラストレーター)やPhotoShop(フォトショップ)といったグラフィックデザインのスキルに加え、HTMLやCSSといったWebサイトを構築するためのプログラミングスキルを掛け合わせることで完成します。
結構意外かもしれませんが、Webデザイナーは文系出身でもなるんです!
Webライティングよりもスキルの習得に時間はかかりますが、費用対効果はWebライティングよりも高いです。
WebデザインはPCを開きながらの実践が学習になるので、本のみでの独学は効率が悪くあまりおすすめできません。
Webライティング同様、買い切りの動画講座のほかオンラインスクールで学ぶのがメジャーな方法です。
買い切りの動画教材なら費用は約2000円~。
オンラインスクールは予算は最低でも16万円程度かかりますが、独学と違いメンター(講師)がついてデザインやコーディングの修正点を一緒に直してくれるため上達が早いです。
特に人気なのはFammママwebデザイナースクールとSHElikes(シーライクス)
というオンラインスクールですね。
Famm(ファム)ママWebデザイナースクールは学習中にベビーシッターがつくことで有名。
SHElikes(シーライクス)はTVCMも放映されており、WebデザインだけでなくWebライティングやマーケティングのスキルも学べるのでやりたいことがあいまいな人でも好きなことが必ず見つかります。
関連記事でも育休ママに役立つ記事を書いていますので、よかったら見ていってくださいね。
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